今日、患者さんから日記に関する質問を頂いたので 『炎症〜その⑤補足説
明』をしたいと思います。
1.熱っぽさを見るには「手の甲」 の方が良いんですか?(5月8日・上から
4行目)
手の平は体温調整を行う場所で熱を放出するトコなので、皮膚の表面温度
が高く熱っぽさが感じとりにくい場合があります。一方、手の甲は皮膚の表
面温度が比較的低いため、熱っぽさを感じとりやすくなります。(子供の熱を
見る時も、手の甲をおでこに当てる方がわかりやすいと思います)
2.痛いトコを冷やす時、どう動かせばよいのですか?(5月11日・上から
10行目)
皮膚を撫でるようにゆっくり上下に動かしてください。
3.楽な姿勢ってどういう体勢ですか?(5月8日・7行目)
痛めた時の状況にもよりますが・・・
腰の場合は『立ち上がろうとして』・『物を持ち上げた時』など、体を起こそう
として痛めることが多いと思います。
その場合、横向きに寝て腰や膝を曲げた状態が腰に負担の掛けない体勢
になります。横向きに寝ることがツライ場合は上向きで膝を立てて見てくだ
さい。また、体勢を変える時は腕を使って体の向きを変えるようにしてくださ
い。首や背中の場合は首を起こそうとしたり、首を捻ったりする時に 痛める
ことが多くあります。 その場合は、背中を丸めて頭を下げるようにしてくださ
い。首を左右どちらかに少し向けた方がより楽になる場合もあります。また、
立ち上がる時や体勢を変える時には腹筋運動の時のように自分の手で頭の
後ろを支えるようにしてください。
痛めた時の動き方によって楽な姿勢は変わります。上記の方法でも痛みが
残るなら、寝る向きを変える、首や腰、膝の向きや曲げる角度を調節して、
痛みがマシな体勢を探ってください。